「ティムールと永楽帝」
二つの国の奇妙な運命から考えられる事とは、、、
時代は中国王朝 明 に遡ってみよう。
その全盛期をもたらしたと言われている、永楽帝はご存知だろうか?
この永楽帝と同じ時代に強国を築きあげたと言われるもう一人の重要人物、ティムールも紹介する必要がある。
この二人はただ同じ時代に存在していただけではない。
奇妙な運命で繋がった、因縁の関係だった。
明という王朝は、モンゴル系の王朝 元という国をつぶしてできた。
そしてティムールはモンゴル系の人物である。
つまりティムールは自分の祖先を滅ぼした明に対して特別な恨みを持っていたのだ。
では時系列を見てみよう。
1368年 明建国 (朱元璋)
1370年 ティムール朝建国 (ティムール)
1399-1402年 靖難の役 永楽帝が皇帝になるきっかけとなった出来事
1404年 ティムール大軍を率いて明に向かう
1405年 ティムール、明遠征中に病死
ここまですべての記事を読んだ方はこれから何を言いたいか若干予想できているのではないか、それは時間の概念という考え方について定着してきたということだろう。
つまり、もしティムールの命がもう少し長く保っていたら、世紀の戦いが行われていたかもしれないという事なのだ。
ティムールと永楽帝が今の時代の環境に存在していたら、おそらく戦争の火蓋は切って落とされていたはずだ。
ここで一度、ティムール王朝と明王朝の地図関係を把握しておこう。
ティムールは明に遠征し始めて1年経過した途中で息はてたわけだが、現在の移動手段を利用していたらどうなっていただろうか??
的確な時間はわからないが、飛行機を使えば1日以内で到着するだろう。
何十万の軍人を率いてるわけだがそう簡単に計算はできないが、当時より圧倒的に短い時間であることは確かである。
とにかく交通の発展後に、この対立があったら戦争は起きていたのは確かだ。
偉大な交通革命
この例からわかることは、交通革命は僕たちの生活寿命を引き伸ばしている1つの要素であるということだ。
交通手段が多様化したことで単に移動時間が短縮され生活寿命が伸びただけではない。副次的な寿命の成長も考えられる。
例えば、大地震によって食糧が不足している事態をどうにかするために、自衛隊が各地からヘリコプターで助けにいくことで、多数の命を救っている。これはむしろ機能寿命を手助けしているのではないだろうか。
今や私たちの生活に欠かせなくなった電車や車だからこそ、このありがたみをしっかり感じて欲しい。
通勤通学する度にあなたたちの命は伸びている、ということを。
伝えたいのはそれでだけではない。
「69歳」
ティムールが同胞の仇を打てずこの世界から去った年齢だ
もし移動時間の節約ができていたら、彼は歴史を変える力をもっていたかもしれない。
みなさんはどうだろう。
ティムールとは比べられないほどの生活寿命を過ごしている、または過ごすことになるだろう。
明らかに僕たちの方が世界を変えるチャンスに恵まれている、可能性を秘めている。
僕たちは歴史を変える使命があるのではないだろうか。
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